給付金終了後が一番きつい理由は、給付だけが終わって、家計のしんどさは終わらないことがあるからです。
育休中より、むしろその後の方が怖いことがあります。
理由は、「収入の支え」だけ先に終わるのに、家庭の負担や前提崩れは残るからです。
自分の家庭でも、ここはかなり重かったです。
育休中は不安があっても、
- 給付金がある
- 今はこの形で耐える期間だと分かっている
- ある程度、予定どおりに進んでいる感覚がある
という状態でした。
しんどかったのは、その後です。
実際には、
- 自分はフルタイム復帰
- 妻はまだ働いていない
- 保育園に入れない
- 妻の給付は出ていない
- でも家計は「戻る前提」で考えていた
という状態になって、当初の資金計画と現実が大きくずれました。
ここでは、給付金終了後がなぜ一番きつくなりやすいのかを、実体験をもとに整理します。
一番きついのは「給付金が終わること」そのものではない
ここが一番大事です。
本当にきついのは、給付金が終わること自体ではありません。
本当にきついのは、
- 妻がまだ働けない
- 保育園に入れない
- 時短や復帰後の働き方が読めない
- でも家計は戻る前提で考えていた
こういう、戻るはずだった前提が戻らない状態です。
つまり、給付金終了後がきつい理由は、
支えが終わるタイミングと、家計が回復するタイミングがずれるからです。
ここを先に知っているだけで、かなり見え方が変わります。
自分のケースでは、「復帰したら戻る」が戻りませんでした
自分の家庭では、育休前からある程度家計を考えていました。
ただ、実際に起きたのは、
- 妻の育児休業給付金が就業日数2日不足で受け取れない
- 子どもが1歳のタイミングで保育園に入れない
- さらに次の4月にも入れない
- 自分はフルタイム復帰
- 妻はまだ働けない
という流れでした。
このとき何がきつかったかというと、
「育休中の赤字」ではなく、「復帰後に戻るはず」が戻らないことでした。
しかも、家計は1回見直せば終わりではなく、2回立て直しになりました。
今振り返ると、給付金終了後が一番きついのは、
終わるはずの不安が終わらないから
だったと思います。
給付金は終わる。でも、出費と負担は終わらない
ここはかなり現実的です。
育児休業給付は、制度上ずっと続くものではありません。
休業開始から180日までは67%、それ以降は50%が基本で、一定の条件で延長できる場合はあっても、いつまでも同じ形で続く前提にはできません。
一方で、出費側はどうかというと、終わりません。
むしろ、
- ミルク
- オムツ
- 光熱費
- 住宅ローン
- 冠婚葬祭費
- 想定外の支払い
のようなものは、普通に続きます。
自分も、住宅ローンは月10万円くらいあり、さらに親戚関係や別件の急な支払いが家計の余裕を削りました。
住宅ローンは想定内でしたが、実際に怖かったのはこういう想定外出費の方でした。
つまり、
給付金だけ終わって、出費は終わらない
このずれがかなりきついです。
一番重いのは「妻の収入が戻らないこと」
自分はここがかなり大きかったです。
給付金終了後にしんどくなりやすい最大の理由のひとつは、妻の収入が戻らないことです。
自分のケースでは、
- 妻の育児休業給付金は出ない
- 保育園にも入れない
- だから働くこともできない
という状態でした。
つまり、夫側だけ見れば「自分は復帰した」で終わる話でも、
世帯で見ると全然戻っていません。
ここで痛感したのは、
夫が復帰した = 世帯収入が戻る、ではない
ということです。
このずれを甘く見ると、かなり危ないです。
保育園に入れないと家計がどこから崩れるかを先に整理したい人は、次の記事も参考になります。
関連記事 保育園に入れないと家計はどう崩れる?|一番きついのは「前提が戻らないこと」
「復帰したら元通り」は、かなり雑な前提
これはかなり強く言っていいと思います。
復帰後のお金を考えるとき、つい
- 復帰したら給与は戻る
- だから家計も戻る
- そこまで耐えれば大丈夫
と考えがちです。
でも実際は、
- 保育園
- 働ける時間
- 時短勤務
- 妻側の働き方
- 家庭内の育児負担
- 子どもの体調不良
みたいな要素が全部絡みます。
2025年4月からは、2歳未満の子のために時短勤務をし、一定の要件を満たす場合に育児時短就業給付が始まりました。
ただし、誰でも一律にもらえるわけではなく、賃金が下がっていない月などは支給対象になりません。
つまり、制度の支えは少し増えています。
でもそれでも、
復帰したら必ず家計が元通りになる、とは言えない
です。
1歳入園を前提にすると何が危ないのかを先に整理したい人は、次の記事も参考になります。
関連記事 1歳入園前提が危ない理由|「その頃には入れるはず」で家計を考えると危ない
地味に効くのは、「長期の影響」が後から見えてくること
給付金終了後がきつい理由は、月々の赤字だけではありません。
後からじわじわ効いてくるものがあります。
自分のケースでも、
- 育休中はボーナス算定期間外になって、その期間分のボーナスがもらえない
- 退職金にも影響が出る
という感覚がありました。
ここが厄介なのは、育休を取る前は見落としやすいことです。
つまり、
- 給付金
- 毎月の生活費
- 固定費
までは見るけれど、
- ボーナス
- 退職金
- 評価
- 復帰後の賃金の戻り方
までは雑になりやすいです。
でも、本当にきついのは、こういう後から効くずれが重なるときです。
「延長できるから大丈夫」も安易に考えない方がいい
ここも今は大事です。
以前より、
「保育園に入れなければ給付延長で何とかなる」
と考えにくくなっています。
2025年4月以降、保育所等に入れなかったことを理由に育児休業給付金の支給対象期間を延長するには、速やかな職場復帰のための申込みだったと認められることが必要になり、申込書の写しや認定申告書などの提出も求められています。
つまり、
「とりあえず延長で耐える」という前提も、前より安易に考えてはいけない
ということです。
だからこそ、給付金終了後の怖さは、
制度が終わることそのものより、終わった後の出口設計を甘く見やすいこと
にあります。
実際に自分がやったのは、「戻る前提」を捨てて立て直すことでした
これはかなり現実的な話です。
自分は、保育園に入れなかったことで、まず
「次の4月に入れれば戻る」
で家計を立て直しました。
でも、その4月にも入れませんでした。
なので次は、
「あと1年このままでもやれるか」
で再計算しました。
見直したのは、たとえばこうです。
- 外食を減らす
- 弁当を持っていく
- 副業を検討する
- 生活水準を少し落とす
- 将来向けの積立の一部を見直す
- ポイントや商品券を優先して使う
そして方針としては、
- 子どもの生活水準は落とさない
- 子どもには我慢させない
- 大人が我慢する
でした。
今思うと、給付金終了後に必要なのは、
気合いではなく、前提の置き直し
です。
今の自分が過去の自分に言うなら、「一番きついのは復帰後だぞ」です
これはかなり本音です。
育休前の自分は、たぶん「取得中」を一番警戒していました。
でも実際は、
- 取得中はまだ想定内
- 給付金終了後から想定外が増える
という感覚でした。
特に、
- 保育園
- 妻側の条件
- 働ける時期
- 想定外出費
- 長期のお金への影響
このあたりは、自分だけではコントロールできないのに、家計には強く効きます。
だから、もし過去の自分に一つだけ言えるなら、
「給付金が終わった後の方がきついぞ」
です。
給付金終了後が一番きつい理由
給付金終了後が一番きつい理由は、
給付だけが終わって、家計のしんどさは終わらないから
です。
本当にきついのは、
- 妻の収入が戻らない
- 保育園に入れない
- 復帰しても世帯収入が戻らない
- 固定費や想定外出費は続く
- ボーナスや退職金など、後から効くずれもある
こういう、戻るはずだった前提が戻らないことです。
しかも今は、時短就業給付のような支えは増えた一方で、保育園に入れないことを理由にした給付延長は、速やかな職場復帰のための申込みだったことの確認が必要になっています。
つまり、制度だけで雑に埋める前提は置きにくくなっています。
だから結論はシンプルです。
本当に怖いのは、育休中の数字だけではない。
復帰後にどう戻るかまで見ないと、家計は崩れやすい。
ここまで読んで、自分の家庭は復帰後にどう設計し直すべきかまで数字で整理したい人は、ツールを使って見える形にした方が早いことがあります。
関連記事 統合ツール 復帰後まで含めた家計を試算する
参考資料
・厚生労働省「Q&A~育児休業等給付」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html
・厚生労働省「育児時短就業給付の内容と支給申請手続」
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001395102.pdf
・厚生労働省「2025年4月から 保育所等に入れなかったことを理由とする育児休業給付金の支給対象期間延長手続きが変わります」
https://www.mhlw.go.jp/content/001269748.pdf
注意書き
・給付金の支給条件、延長手続き、時短就業給付の扱いは変更されることがあります。
・妻側の給付、復帰条件、会社の運用、保育園の状況は個別差があるため、最新の扱いは勤務先、自治体、公的案内で確認してください。

