年収500万円の育児休業給付金は、
最初の180日までは月約21万〜28万円前後、181日目以降は月約16万〜21万円前後 がひとつの目安です。
ただし、これはボーナス配分でかなり変わります。
育児休業給付金の基本は、原則として休業開始前6か月の総支給額(控除前・賞与除く)を180で割った額をベースに計算し、**180日までは67%、181日目以降は50%**です。つまり、同じ年収500万円でも、月給が高い人ほど給付金は高くなりやすいです。
なので、先に結論を一言で言うと、
年収500万円なら、育児休業給付金は「年収」だけでは決まりません。
月給とボーナスの配分で、毎月の給付額はかなり変わります。
この記事では、
年収500万円だと育児休業給付金はいくらくらいになるのか を、ボーナス配分ごとにわかりやすく整理します。
年収500万円の目安はこの3パターンで見ると分かりやすい
年収500万円を、わかりやすく
- ボーナスなし
- ボーナス2か月
- ボーナス4か月
の3パターンで単純化すると、月収と給付額の目安はこうなります。
ここでは、年収をそれぞれ12か月・14か月・16か月で割った概算月収をもとに、月収×67%、**月収×50%**で見ています。
ボーナスなしの理論値
- 月収の目安:約41.7万円
- 最初の180日まで:約27.9万円
- 181日目以降:約20.8万円
ボーナス2か月の目安
- 月収の目安:約35.7万円
- 最初の180日まで:約23.9万円
- 181日目以降:約17.9万円
ボーナス4か月の目安
- 月収の目安:約31.3万円
- 最初の180日まで:約20.9万円
- 181日目以降:約15.6万円
つまり、同じ年収500万円でも、
月給高め・ボーナス少なめ の人は給付金が高く見えやすく、
月給低め・ボーナス多め の人は給付金が低く見えやすいです。
ここが、年収だけで見積もるとズレやすいポイントです。
1. なぜ同じ年収500万円でも差が出るのか
理由はシンプルです。
育児休業給付金のベースになる休業開始時賃金日額は、原則として
休業開始前6か月間の総支給額(控除前・賞与除く)÷180 だからです。
つまり、賞与は最初の見積もりから外れて、毎月の給与部分が強く効く ということです。
たとえば年収500万円でも、
- 月給が高くてボーナスが少ない人
- 月給が低くてボーナスが多い人
では、給付金の土台になる「毎月の賃金」 が違います。
だから、
年収500万円だから月◯万円
と一律には言い切れません。
年収は同じでも、
ボーナス配分で毎月の給付額はかなり変わる と見ておく方が安全です。
2. 年収500万円は上限にかかる?
今回の3パターンで置いた月収は、
- 約41.7万円
- 約35.7万円
- 約31.3万円
です。
一方、厚生労働省の資料では、休業開始時賃金日額の上限額は16,110円(令和8年7月31日まで)で、月額換算するとおよそ48.3万円です。
そのため、今回の年収500万円の3パターンでは、上限にかかる想定ではありません。
つまり、年収500万円の記事では、
「上限で頭打ちになるか」より、「ボーナス配分でどれだけ差が出るか」 を見た方が実用的です。
3. 最初の28日間は、条件を満たすともう少し増えることがある
2025年4月からは、一定要件を満たすと出生後休業支援給付金が創設され、対象期間は13%上乗せされます。
出生時育児休業給付金67%と合わせると、対象期間は**80%**です。
今回の3パターンを**月収×80%**で単純に見ると、
最初の対象期間はおおむね次のイメージです。
- ボーナスなし:約33.3万円
- ボーナス2か月:約28.6万円
- ボーナス4か月:約25.0万円
ただし、これはあくまで単純化した月額イメージです。
実際の出生後休業支援給付金は、対象期間・就労状況・賃金支払状況で変わりますし、出生時育児休業は休業28日が上限です。
また、出生時育児休業給付金の支給上限額(67%)は302,223円、出生後休業支援給付金(13%)の支給上限額は58,640円です。
4. じゃあ、年収500万円の人はどう見ればいい?
年収500万円帯の人は、まずこう見ればかなりズレにくいです。
① 先にざっくり見る
最初の180日までは、
月約21万〜28万円台 が目安です。
差はボーナス配分で出ます。
② 半年以降は一段下がる前提で見る
181日目以降は、
月約16万〜21万円台 が目安です。
ここもボーナス配分で差が出ます。
③ 「年収」ではなく「給与明細」で確認する
給付金の土台は、年収そのものではなく、休業開始前6か月の総支給額(賞与除く) です。
だから、年収500万円記事でざっくり把握したら、最後は給与明細の総支給で確認した方が精度が上がります。
5. 年収500万円帯で見落としやすいポイント
この年収帯で特に見落としやすいのは、次の3つです。
「給付金がある = 家計は大丈夫」ではない
給付はありますが、最初にすぐ入るわけではありません。
初回は受給資格確認や会社実務があり、支給決定後の振込は約1週間でも、その前に時間差があります。
ボーナス込みで考えるとズレる
最初の見積もりでは、賞与は除いて考えます。
年収500万円でも、ボーナス比率が高いと、想像より月額給付が低く見えることがあります。
会社から賃金が出ると減額されることがある
育児休業中に会社から賃金が支払われると、給付金が減額または不支給になるケースがあります。
これは「育休中は何も考えず満額」という見方をズラすポイントです。
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まとめ
年収500万円の育児休業給付金は、
最初の180日までは月約21万〜28万円前後、181日目以降は月約16万〜21万円前後 がひとつの目安です。
ただし、この差はボーナス配分でかなり変わります。
また、一定要件を満たす最初の対象期間は、出生後休業支援給付金の13%上乗せで、80%相当のイメージになります。
ただしこれは対象期間・就労状況・賃金支払状況で変わるので、単純化しすぎない方が安全です。
だから結論はシンプルです。
年収500万円は、上限を気にするより、ボーナス配分を気にした方がズレにくい。
そして最後は、給与明細の総支給で確認する。
次に読む|育休前に生活防衛資金はいくら必要?
ここまで読んで、
「だいたいの給付額は見えた。じゃあ最初の入金まで、いくら備えておけばいい?」
という人は、次にこちらを見るのが早いです。
