育休中に家計が赤字になりそうなとき、焦って節約を始めると、かえってしんどくなりやすいです。
このとき最初に大事なのは、何を削るかを先に決めることではなく、何が原因で足りなくなりそうなのかを分けることです。
育休中の家計対策は、次の順で考えると整理しやすくなります。
- 赤字額をざっくり把握する
- 固定費を見直す
- 予定どおり進まない場合を考える
- 削る支出と削りすぎない支出を分ける
- 自分で整理するか、相談した方がいいかを決める
家計が苦しいときほど、やみくもに節約するより順番を決めて整理した方が、無駄に不安が広がりにくくなります。
ここでは、育休中に家計が赤字になりそうなとき、最初にどこから見直すべきかを整理します。
育休中の家計対策は「節約」より先に原因を分ける
家計が苦しくなりそうなとき、多くの人はまず
- とにかく節約する
- 使うお金を全部削る
- 不安なまま何となく耐える
という動きになりやすいです。
でも実際には、それだと続きません。
なぜなら、育休中の家計は一時的に苦しいのか、構造的に苦しいのかで、取るべき対策が変わるからです。
たとえば、次のようなケースでは見直すポイントが違います。
- 給付金の入金タイミングが遅い
- 固定費が高すぎる
- 妻側の働き方や世帯収入の前提が変わった
- 保育園や復帰後の前提が崩れた
だから、最初に必要なのは、
「うちは何が原因で赤字になりそうなのか」を分けること
です。
最初に見るのは、毎月いくら足りないか
最初にやるべきなのは、毎月どれくらい足りなくなりそうかをざっくり見ることです。
ここで大事なのは、完璧な家計簿を作ることではありません。
まずは次の3つを見れば十分です。
- 毎月の手取り見込み
- 毎月の固定費
- 変動費のざっくり平均
そのうえで、
月いくら足りないのか
をつかみます。
たとえば、
- 月2万円の赤字なのか
- 月8万円の赤字なのか
- 最初の2か月だけ苦しいのか
- 半年単位で厳しいのか
で、必要な対策はかなり変わります。
ここが見えないままだと、本当は小さな調整で足りるのに大きく不安になったり、逆に本当は厳しいのに軽く考えてしまったりします。
なので、最初の一歩は
正確さより、ざっくり把握
で十分です。
育休前の備えがどこまで足りているかも合わせて見たい人は、こちらも参考になります。
関連記事 育休前に生活防衛資金はいくら必要?|先に確保したい最低ラインを整理
次に固定費を見直すと、赤字対策が効きやすい
赤字対策で一番効きやすいのは、やはり固定費です。
理由はシンプルで、固定費は毎月出ていくからです。
たとえば、見直し候補になりやすいのは次のような支出です。
- 住宅ローン・家賃
- 通信費
- 保険
- サブスク
- 車関連費
- 教育費
- 光熱費の基本部分
このあたりは、1回見直すと毎月効きます。
逆に、食費や日用品だけを細かく削っても、負担のわりに改善幅が小さいことがあります。
ここで意識したいのは、全部削るのではなく、固定費の中でも優先順位をつけることです。
たとえば、
- 明らかに不要な支出
- 今だけ下げられる支出
- 家族の満足度を落としにくい支出
から見る方が現実的です。
育休中は、節約で生活を壊すより、毎月効く支出から整える方が続けやすいです。
固定費の全体像を先に並べたい人は、こちらもつながります。
関連記事 男性育休前に見直したい固定費一覧|先にやると後でラクになる順番
予定どおり進まない場合まで見ておく
家計設計で見落としやすいのは、予定どおりに進まなかった場合です。
たとえば、次のようなことが起きると、
「普通なら大丈夫だった家計」が一気に苦しくなることがあります。
- 給付金の入りが想定より遅い
- 妻側の働き方が想定どおりにならない
- 保育園の前提が崩れる
- 復帰後すぐに元の収入に戻らない
だから、赤字対策では今の赤字を見るだけでは不十分です。
最低限、次のような場合も頭に置いておく方が安全です。
- 少し長引いた場合
- 予定どおり復帰できない場合
- 固定費が重いまま続く場合
ここまで見えてくると、目先の不安だけではなく、前提が崩れたときにどこが苦しくなるかまで把握しやすくなります。
削る支出と、削りすぎない支出を分ける
家計が苦しくなりそうなときに、全部を同じように削ろうとすると、かなり苦しくなります。
なので、次にやるべきなのは、削る支出と削りすぎない支出を分けることです。
削りやすいのは、たとえば次のような支出です。
- 惰性で続いているサブスク
- 優先度の低い娯楽費
- 見直せる通信費や保険
- なくても困らない習慣的な支出
一方で、削りすぎない方がいいのは、たとえば次のような支出です。
- 体調維持に必要な支出
- 育児負担を減らすための支出
- 家族関係のストレスを大きくしやすい支出
- 育休を乗り切るために必要な支出
ここを間違えると、数字は少し改善しても、生活のしんどさが増えて長続きしません。
固定費の中でも今すぐ効きやすい順から見たい人は、こちらも参考になります。
関連記事 育休中に見直したい固定費ランキング|今すぐ効く順に並べるとラクになる
自分で立て直せるか、相談した方がいいかを分ける
ここまで整理してみると、家庭によっては
自分たちだけで十分進められるケースと、
最初から相談した方が早いケース
が分かれてきます。
たとえば、自分で整理しやすいのは次のようなケースです。
- 赤字額が小さい
- 固定費の見直し余地が大きい
- 夫婦で数字の共有ができる
- 前提が崩れる要素がそこまで大きくない
一方で、相談を検討した方がいいのは次のようなケースです。
- 住宅ローンが重い
- 妻側の条件に不確定要素が多い
- 保育園や復帰後の前提が不安定
- 自分たちだけだと整理が進まない
- 何が妥当か判断しにくい
ここで大事なのは、相談すること自体が悪いことではないということです。
逆に、自分で整理できるなら無理に相談する必要もありません。
大切なのは、家庭の状況に合った進め方を選ぶことです。
育休中の赤字対策で避けたいこと
最後に、育休中の家計対策でやりがちな失敗も整理しておきます。
1. 不安なまま節約だけ始める
原因が分からないまま削ると、しんどいわりに改善しにくいです。
2. 夫の給付金だけで考える
世帯全体で見ないと判断を誤りやすくなります。
3. 一番負担が大きい支出ではなく、削りやすい支出だけを削る
努力感はあるのに、家計改善が小さくなりやすいです。
4. 予定どおり進む前提で組む
少し予定が変わっただけで、一気に苦しくなることがあります。
5. 相談が必要な状況でも抱え込む
時間だけ過ぎて、判断が遅れることがあります。
育休中に家計が赤字になりそうなときに押さえたいこと
育休中に家計が赤字になりそうなときは、やみくもに節約するより、順番を決めて整理することが大事です。
具体的には、
- 赤字額をざっくり把握する
- 固定費を見直す
- 予定どおり進まない場合を考える
- 削る支出と削りすぎない支出を分ける
- 自分で整理するか、相談した方がいいかを決める
この流れで見ると、
「何となく不安」
から
「次に何を見直せばいいか分かる」
に変わっていきます。
家計対策の方向性が見えてきたら、次は自分で整理するべきか、相談した方がいいかを判断する段階です。

