夫婦で育休のお金を話すときに揉めないために一番大事なのは、
正解を出すことではなく、順番を守ることです。
先に答えを言うと、
いきなり「いくら足りるか」から入ると、揉めやすいです。
先に「何が不安か」「何を守りたいか」をそろえる方が進みやすいです。
育休のお金の話って、
数字の話に見えて、実際はかなり感情が入ります。
- 夫は「何とかなる」と思っている
- 妻は「その見通しが甘い」と感じている
- 夫は「節約すればいい」と思っている
- 妻は「その前提で育児を回すのがしんどい」と感じている
こうなると、
話している内容はお金でも、
実際にぶつかっているのは不安の種類の違いです。
だから、夫婦会議で大事なのは
どちらが正しいか ではなく、
何から話すか です。
揉めやすい夫婦ほど、最初にこの3つを分ける
夫婦で育休のお金を話すとき、
最初に分けた方がいいのはこの3つです。
- 事実
- 不安
- 希望
ここが混ざると、かなり揉めやすいです。
たとえば、
- 夫「給付金があるから大丈夫でしょ」
- 妻「でも保育園に入れなかったらどうするの?」
- 夫「そんな先のことまで分からないよ」
- 妻「だから不安なんだけど」
これは、
どちらかが間違っているというより、
話している層が違う 状態です。
夫は「今ある制度の話」をしていて、
妻は「前提が崩れたときの話」をしています。
だから、最初に
- まず今わかっている事実
- 次にそれぞれの不安
- 最後に希望や理想
と分けるだけで、かなり話しやすくなります。
1. 一番やってはいけないのは、いきなり結論を出そうとすること
ここはかなり大事です。
夫婦で育休のお金の話をするとき、
ありがちなのがこれです。
- 何ヶ月取るか
- いくら減るか
- 何を削るか
- どうすればいいか
を、最初から一気に決めようとすることです。
でも、これをやると大体揉めます。
なぜかというと、
お互いの中でまだ前提がそろっていないからです。
たとえば夫側は、
- 給付金の概算は見えている
- 何とかなる感覚がある
- 最悪少し節約すればと思っている
一方で妻側は、
- 出産後の生活がまだ想像できない
- 働ける時期が読めない
- 保育園や体調の不確定要素が怖い
ということがあります。
この状態で
「じゃあ3ヶ月でいこう」
「じゃあこれ削ろう」
と決めようとしても、噛み合いません。
だから最初は、
結論を出すより、ズレを見つける 方が大事です。
2. まずは「何が不安か」をお互いに言葉にする
お金の話で揉めるとき、
本当は金額よりも
不安の見え方 が違うことが多いです。
だから最初にやった方がいいのは、
相手を説得すること
ではなく
相手が何を怖がっているかを知ること
です。
たとえば夫なら、
- 収入がどれくらい減るか不安
- 会社に言い出しづらい
- 復帰後の評価が気になる
かもしれません。
妻なら、
- 本当にその家計で回るのか不安
- 自分が働けない期間が延びたら怖い
- 保育園や復帰の前提が読めない
- 育児負担が偏るのが不安
かもしれません。
ここを飛ばして、
いきなり数字の話だけすると、
お互いに
「その論点じゃない」
となりやすいです。
3. 話す順番は「収入」より先に「前提」
ここもかなり重要です。
夫婦でお金の話をするとき、
つい最初に
- 給付金がいくらか
- 月いくら足りるか
- 何を削るか
に行きがちです。
でも本当は、その前にそろえるべきものがあります。
それが 前提 です。
たとえば、
- 妻はいつから働ける前提なのか
- 保育園はいつ入れる前提なのか
- ボーナスは家計に入れるのか
- 貯金はどこまで使うのか
- 赤字になったらどこから見直すのか
です。
ここがズレたまま数字を出しても、
同じ表を見ていても感覚が合いません。
だから順番としては、
① 前提をそろえる
② 収入の変化を共有する
③ 支出の優先順位を決める
④ 崩れたときの立て直し方を決める
この流れの方がかなり揉めにくいです。
4. 「足りる・足りない」で言い合わない
ここは会話のコツです。
夫婦で揉めやすい会話は、だいたいこうです。
- これなら足りるでしょ
- いや、それじゃ足りない
- なんで?
- だって不安だから
このやり取りは、進みそうで進みません。
なぜなら、
足りるかどうかの基準が違うから です。
夫は
「最低限生活できるなら足りる」
と思っていて、
妻は
「想定外が来ても耐えられるなら足りる」
と思っているかもしれません。
だから、
「足りる・足りない」でぶつかるより、
何を前提に足りると思っているのか
を言葉にした方がいいです。
たとえば、
- 保育園に入れる前提なら足りる
- 妻が予定どおり復帰できるなら足りる
- ボーナス込みなら足りる
- 貯金を取り崩せば足りる
この形にすると、
議論のズレが見えやすくなります。
5. 揉めにくい話し方は「責めない」より「役割を分ける」
もちろん責めないことは大事です。
でも、それだけだと抽象的です。
実際に揉めにくくするなら、
話すときの役割を分けた方がラクです。
おすすめはこうです。
夫の役割
- 給付金や会社制度など、確認できる事実を持ってくる
- 今の収入・支出の数字を出す
- 曖昧な希望ではなく、確認済み情報を出す
妻の役割
- 出産後や育児の現実感を出す
- 働ける時期や無理な前提を止める
- 生活感として何が苦しいかを言語化する
この形だと、
「どっちが正しいか」ではなく、
役割の違う情報を持ち寄る会議 になりやすいです。
6. 一番揉めにくいのは「プランA」と「プランB」を作ること
これはかなり効きます。
夫婦で一つの前提だけで話すと、
その前提が崩れた瞬間に会話も崩れます。
だから最初から、
プランA
- 想定どおり進んだ場合
プランB
- 保育園に入れない
- 妻が働けない期間が伸びる
- 想定外出費が出る
こういう前提違いを作っておいた方がいいです。
実際、育休まわりは
想定どおりに進かないことがあります。
だから最初から
1本の正解を決める より、
崩れたときの置き換え先を決める 方が揉めにくいです。
7. 話し合いで使いやすい順番
かなり実用的に言うと、
この順番で話すと進みやすいです。
① 今わかっている事実を並べる
- 夫側の収入(給料・給付金)見込み
- 妻側の収入(給料・給付金)見込み
- 今の固定費
- 申請や復帰のスケジュール
② それぞれの不安を言う
- 何が一番怖いか
- どの前提が崩れると困るか
③ 守るものを決める
- 子どもの生活
- 住まい
- 最低限の貯蓄
- これだけは削らない支出
④ 削るものを決める
- 外食
- 趣味費
- サブスク
- ぜいたく費
⑤ プランBを作る
- 保育園に入れない
- 復帰が伸びる
- 想定外出費が出る
この順で進めると、
感情論だけになりにくいです。
8. それでも揉めそうなときは、1回で決めようとしない
ここも大事です。
育休のお金って、
一回の話し合いで全部決めるには重いです。
だから、揉めそうなら
1回で全部決めない
方がいいです。
たとえば、
- 今日は事実確認だけ
- 次に不安の整理
- 最後にプランA/Bを決める
と分けるだけでも違います。
一回で全部決めようとすると、
話し合いが「会議」ではなく「感情のぶつけ合い」になりやすいです。
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まとめ
夫婦で育休のお金を話すときに揉めないために大事なのは、
感情を消すこと ではありません。
大事なのは、
- 事実
- 不安
- 希望
を分けて話すことです。
そして順番としては、
- 前提をそろえる
- 収入の変化を共有する
- 守るものを決める
- 削るものを決める
- プランBを作る
この流れにするだけで、かなり揉めにくくなります。
結論はシンプルです。
夫婦で揉めやすいのは、お金の話をしているようで、前提の話をしているからです。
だから、数字の前に前提をそろえる。
これが一番効きます。
次に読む|自分で家計設計する人と相談した方がいい人の違い
ここまで読んで、
「話す順番は分かった。でも、自分たちだけで整理しきれるのか不安」
という人は、次にこちらを見ると進みやすいです。
