年収900万円の育児休業給付金は、
最初の180日までは月約32.4万円、181日目以降は月約24.2万円 が、まず押さえておきたい目安です。
先に答えを言うと、
年収900万円は、かなりの確率で給付金の上限にかかります。
そのため、年収がさらに高くても、毎月の給付額は大きくは増えにくいです。
育児休業給付金は、原則として
休業開始前6か月の総支給額(賞与除く)を180で割った額 をもとに計算し、
180日までは67%、181日目以降は50% です。
ただし、休業開始時賃金日額には上限額があり、
2025年8月1日以後は 日額16,110円、月額換算で483,300円 です。
そのため、支給上限額は 67%期間で323,811円、50%期間で241,650円 になります。
つまり、年収900万円の記事で一番大事なのは、
「900万円だからもっと多くもらえる」ではなく、
「上限で頭打ちになるかどうか」 です。
年収900万円は、ボーナス配分が違っても上限にかかりやすい
年収900万円を、わかりやすく
- ボーナスなし
- ボーナス2か月
- ボーナス4か月
で単純化すると、月収の目安はこうなります。
- ボーナスなし:月約75.0万円
- ボーナス2か月:月約64.3万円
- ボーナス4か月:月約56.3万円
一方で、育児休業給付の計算で使う賃金月額の上限は 483,300円 です。
なので、この3パターンはどれも単純モデルでは上限を超えます。
そのため、年収900万円では、
- 最初の180日まで:月323,811円
- 181日目以降:月241,650円
を、まず目安に置くのが分かりやすいです。
1. なぜ年収900万円は上限にかかりやすいのか
理由はシンプルです。
育児休業給付金は、
年収そのもの ではなく、
休業開始前6か月の総支給額(賞与除く)ベース で計算されます。
ただし、その計算の土台になる休業開始時賃金日額には上限があります。
2025年8月1日以後の上限は 16,110円 で、月額換算すると 483,300円 です。
年収900万円の単純モデルでは、
ボーナス4か月でも月約56.3万円なので、
この上限月額 483,300円 を上回ります。
つまり、
年収900万円では、「年収が高いぶん給付もどんどん増える」わけではない
ということです。
2. 年収900万円の目安はいくら?
かなりシンプルに言うと、
年収900万円の人は、まずこの金額を目安にするとズレにくいです。
最初の180日まで
月323,811円 が上限です。
181日目以降
月241,650円 が上限です。
つまり、年収900万円の検索に対する答えとしては、
最初の半年は月約32.4万円、半年以降は月約24.2万円が目安
で考えるのが一番分かりやすいです。
3. 最初の28日間は、条件を満たすともう少し増えることがある
2025年4月からは、一定要件を満たすと
出生後休業支援給付金 が上乗せされます。
これは、出生時育児休業給付金または育児休業給付金に加えて、
最大28日間、13%分 が支給される制度です。
厚労省の公式案内では、出生後休業支援給付金の支給上限額は58,640円 と示されています。
なので、年収900万円帯の人は、
- 通常の67%・50%だけでなく
- 最初の対象期間に13%上乗せがあるか
でも見え方が変わります。
ただし、ここは誰でも一律ではありません。
対象期間や就労状況、賃金支払状況などの条件があるので、
「最初は必ず満額で増える」とは見ない方が安全です。
4. 高年収帯で見落としやすいのは「手取り感」と「生活感」のズレ
年収900万円帯の人は、
給付金の絶対額だけ見ると
月32万円もあるなら何とかなるかも
と感じやすいです。
でも、ここで見落としやすいのが
生活費の水準も高めになりやすい ことです。
たとえば、
- 住宅ローンや家賃が高い
- 車関連費が重い
- 保険料が高い
- 教育・積立の額も大きい
- もともとボーナス前提の家計になっている
このタイプは、
給付額が高く見えても、家計では苦しくなりやすい です。
しかも給付金のベース計算では、賞与は原則除外です。
高年収でボーナス比率が高い人ほど、
「年収の感覚」と「毎月の給付額」がズレやすいです。
5. 年収900万円帯で特に注意したい3つのポイント
① 給付額は高くても、上限で止まる
年収が高いほど増えるように見えて、
実際は上限で頭打ちになりやすいです。
② ボーナス前提の家計だと苦しくなりやすい
給付の計算では賞与は原則除かれるので、
ボーナス依存の家計ほどギャップが出やすいです。
③ 「高年収だからFP相談は不要」とは限らない
むしろ高年収帯は、
- 保険
- 住宅ローン
- 教育費
- 積立
- ボーナス依存
など、見直し余地も大きいので、
給付額だけ分かっても家計の答えが出ない ことがあります。
これは制度の話というより、家計設計の論点です。
6. じゃあ、年収900万円の人はどう見ればいい?
かなり実務的に言うと、
この順で見るとズレにくいです。
① まずは上限額を知る
最初の180日までは 323,811円、
181日目以降は 241,650円。
年収900万円帯は、まずここから考える方が早いです。
② 次に、ボーナス前提の家計かを見る
ボーナス込みで家計を回しているなら、
給付額の見え方以上に苦しくなりやすいです。
③ 最後に、固定費と保険を確認する
年収900万円帯は、
収入水準に合わせて固定費も膨らみやすいので、
ここを見ないと本当の答えが出にくいです。
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まとめ
年収900万円の育児休業給付金は、
最初の180日までは月323,811円、181日目以降は月241,650円 が大きな目安です。
理由は、育児休業給付金の計算に使う賃金月額には上限があり、
2025年8月1日以後は 月額483,300円、
そこから計算される支給上限額が 67%で323,811円、50%で241,650円 だからです。
年収900万円の単純モデルでは、ボーナス配分が違ってもこの上限を超えやすいです。
また、一定要件を満たすと最初の対象期間は出生後休業支援給付金で上乗せがありますが、これは条件付きで、支給上限額も示されています。
だから結論はシンプルです。
年収900万円は、「高いからもっと増える」より「上限で止まる」を先に知る方がズレにくい。
次に読む|無料FP相談は必要?不要?
ここまで読んで、
「給付額の上限は分かった。でも、自分の家計で本当に足りるのかはまだ分からない」
という人は、次にこちらを見るのが早いです。
